先日、イトバショウから作られる糸作り体験をしました。
昔の人はこんなに手間暇をかけて糸を作っていたんだということを体感し、
びっくりしました!
①芭蕉の木を切り倒して、皮を剥いでいく
②剥いだ皮を灰汁で煮る
③取り出し皮から不純物を除く
④繊維を取り出す→乾燥させて繊維を細く裂き糸に。
作業したり煮込んだりするという待ち時間が多いのですが、
その時間がとっても豊かだなあと感じました。
そうしながら生まれる会話や繋がりは、
現代ではなかなか持つことが難しいですが、
昔の人はこうやって家族やコミュニティの人々と日々過ごしていたんだろうなあと、
いろいろな想像を膨らませながら体験をしました。
こちらはイトバショウの実。
芭蕉布はおおよそ500年もの歴史があるとされ、
琉球王国からの始まりであるようです。
13世紀頃には既に沖縄で織られていたようで、
16世紀には中国への貢物や貿易品として使われていたということです。
糸にするまでは、乾燥させたりと時間がかかるためすでに用意されていた見本のみを拝見しましたが、キナリの美しい丈夫な糸でした✨
衣食住を身近な自然のものから作りだす。。。
昔では当たり前に行われていた、素晴らしい文化が、消えつつある現代。
発展し続けることは素晴らしいことでもありますが、
同時にその過程で絶滅危惧種のように消え去ってしまいそうな貴重な文化たち。。
徳之島でもっともっとそういった文化をみて
目に、頭に、手に、やきつけておきたい強く感じさせられた時間でありました。
のせたかこ
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