今年1月中旬に起こってしまった東シナ海でのタンカー衝突事故により、
石油流出および漂着が徳之島にも確認されています。
3月11日、2回目の石油回収作業(&海岸ゴミ拾い)を行いました。
砂浜の石油の塊はどんどん中に沈んでいってしまいます。
沿岸の岩石に波で飛び散った石油はドロドロしているのもあれば、もう固まってなかなかとれないものがそこら中に。。除去作業中は石油の匂いもします。
6000千万年前もの歴史のある花崗岩を、
石油を取るために傷をつけてしまうことに罪悪感を感じながら
何かいい方法はないかと考えはするものの
なかなか思い浮かびません。。
驚いたのは昔はもっと石油流出事故があったと漁師さんに聞きました。
こんなドロドロした真っ黒い匂いのきっついものが何十万トンもこの美しい海に広がってしまった。。。
しかもこれは今回だけでなくこれまでも何回もあったのだと、、。いざその物体を見るとゾッとする。
徳之島はウミガメも沢山泳いでいるしこの時期はクジラもみられる。
だだっ広い海だからちょっとやそっとじゃまあ大丈夫だろうよ、なんていうのも何十年も繰り返され これからも繰り返されていったらと大丈夫なはずがない。
海の生き物もサンゴもますます汚染されていく一方で私たちがそれを口にし自分たちも汚染されていくというのは自然の構造だ。。
そして作業中、先日お会いしたテンダーさんを思い出していた。
鹿児島県内でダイナミックラボという地域に開かれた工房の代表であり
「希少な地下資源を「いかに掘るか」という考え方よりも、
地表に出回って廃棄されているかつて地下資源だったものを「いかに使うか」に重きを置きながら自身の信念を貫き実践されている方。
(詳しくはHP→https://sonohen.life/about-dynamiclabo/)
世の中には色々な価値観があるけれど、
本気で何世代先のことを考え実践しているその姿勢は、
目の前のドロドロの石油と重ね合わせてみた時、本当に感慨深いものでした。
できる限り定期的に海岸の除去作業&ゴミ拾いをしていきたいなあと、
徳之島という美しい大地に住まわせて頂いている以上、
せめて、、もの思いで実践していけたらなあと思います。
目指せ!有言実行!
のせたかこ
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