徳之島の外来植物


早ければ来年の夏


徳之島も世界自然遺産に登録される可能性があります。


これから必要になっていくのが


徳之島の自然や文化などの特性を十分に説明できる


専門知識を有した人材です。


そんな中, 『NPO法人徳之島虹の会』主催のもと


上級ガイド研修が数回の連続講座の中で実施されております。


わたくしも,徳之島の素晴らしい自然を未来へ繋げていく一員になりたい!


との思いで参加させていただいているこの講座。


毎回徳之島の魅力を楽しみながら学ぶことができ


参加するのが待ち遠しいほど。



今回は,私の中で中途半端な状態で理解していた



外来種について 学びました。




講師は


鹿児島大学大学院理工学研究科の宮本旬子先生。



スライドで,外来植物について


わかりやすく説明してくださいました。





★外来植物とは★


『もともと生えていなかったのに


人が目的を持って(意図的に),


または 気づかずに(非意図的に)


持ち込んだ植物のこと』とのことで


★なにが問題なのか★


人や家畜にとって。。。

①有毒(食べると死ぬ,触るとかぶれる,棘が危ない)

②産業上,経済的な損失がある,防除費用や人手がかかる


在来植物にとって,在来動物にとって

①生育地を奪われる,日光を日光を遮られる,

アレロパシー(※1)で生育できない,雑種ができて固有性がなくなる


②環境が変わって住みにくくなる。

・水質が変わる,有毒物質が増える

・日光が遮られる((※2)被陰(ひいん)という)

・餌だった植物が減る,無くなる


※1 アレロパシー:他感作用という。他の植物の成長を抑える物質を出す。

※2 被陰:つる性で他の植物を覆うように育つ。短期間で増えて水を覆ってしまう。



ということでした。



現在確認されている徳之島の外来植物は99種。



おそらくもっとあるともされています。



無意識のうちに運んでしまうこと。。


それが増殖してしまう。。




外来生物に関して


基本的な知識の講義を受けた後は


植物採集・押葉作り・標本作り です。






まずは押し葉の仕方を学びます。




新聞に葉を落ちないようにいれ,


植物の名前,採集日,採集した場所,採集した人の名前を新聞紙に書きます。



本来 


それらに重石やそれに変わる重いものをおき


数日置いて乾燥させていきますが

(できたら新聞紙もかび発生防止のため1〜2日で帰るのがベスト)


今回はその時間を省き


乾燥した程で



標本作りに入っていきます。







台紙に植物を綺麗に置いて


テープで止めていきます。



そして右下にまた



植物名(和名と学名),採集日と採集場所,名前を記入します。



※画像は見本のものも混ざっています







わたしの人生初の標本は



ギンネムという外来植物でした!







ただ一生懸命生きているだけの外来植物。



嫌がられ大量に破棄されるこの命を


少しでも減らすためにも




外来植物に関する正確な知識を把握し



できることをしていかなくてはいけないなと



感じさせられました。



宮本先生、



どうもどうもありがとうございまいた。



研修生の皆さん,



お疲れ様でした!













繋がりTsunagari 〜徳之島天城町〜Tokunoshima Island Amagi-chou

徳之島のことはもちろん、天城町を主として、天城町地域おこし協力隊として着任したのせたかこが発信していきます。 徳之島、また天城町の様々な風景、色、繋がりを見て感じていきたいと思います。 ーのせたかこのこれまでの活動についてー 【HP】 https://www.takako-nose.com

0コメント

  • 1000 / 1000